「そんなに子どもが嫌なら、離婚するから自由になればいい」と彼は言った。

子どもの何が気に障ったのか、いつも思い出せない。

 

ただ、目の前の子どもを超えた何かに腹を立てて

頭痛がするほどの怒りがふきだしたことは覚えている。

 

見かねた旦那が言った。

 

「そんなに子どもが嫌なら、俺が引き取るからあなたは自由になればいい。

このままあなたも子どもも不幸になるのだけは避けたい。」

 

「あなたがしたいことがあるなら力を尽くす。仕事がしたいなら共働きが出来る環境をつくるし、子どもが出す騒音が気になるなら引っ越しもする。お金がほしいならもっと出張も残業もする。

でも、あなたは最近、言うことがコロコロ変わるね。

根本からぶれているね。

あなたはそんな、感情的で自己中心的な人間ではなかったのにね。」

 

私は考えた。

 

だけど、

根本の不満はわからなかった。

 

「ありえない」と思わずに、離婚して子どものいない生活も想像した。

 

自由

だけど、

さみしいだろうな、と思った。

 

仕事をしたいのかな、とも考えた。

 

だけど、

忙しく時間だけが過ぎていく日々に疑問を感じて仕事を辞めたのに、元に戻るだけでは何の解決にもならないと思った。

 

家族4人で暮らすのは、予想以上にお金が必要だった。

 

だけど、

これ以上ひとりで子どもたちを見る生活は、私には不可能だった。

 

 

だけど、

だけど、

だけど、

だけど、

 

幼稚園児の長男の口癖だ。

 

「だけど、できなかったら、どうする?」

 

 

だけど、だけどって、

やる前からごちゃごちゃ言うな!!

 

 

 

わたしもいっしょだ。