読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

どうして私は絵を描きたいのだろう?という問いに悩んだ十年前の話②

前回の続きです。

どうして私は絵を描きたいのだろう?という問いに悩んだ十年前の話① - ながいながい、ひとりごと。

 

わたしは絵を描くことに対する執着を成仏させるために、とあるイラストスクールに通うことにしました。

刺激を受ければ何かが変わるかもしれない・・という期待をしていました。

 

私が通ったイラストスクールのパンフレットには、「初心者からプロを目指す方まで」と書いてありました。

そして、「技術を教えるスクールではありません。あなたのセンスを伸ばす場所です。」のようなことも書いてありました。

 

広告が元気な時代に活躍したイラストレーターを京都に集めた人件費だろうな(原田治さんや上田三根子さんがいました)という一括で支払う受講料の高さ、本当に初心者なんてほかにいるのだろうか?というついていけるかの不安。

もろもろありましたが、イラストを本気で描いている人に刺激を受ければ何かが変わるかもしれない、変わらなくてもなにかがわかるかもしれない、そう思って受講を決意しました。

 

それほど、楽しくもなく上手でもなく沢山描いているわけでもないのに「絵」から意識が離れられない自分が苦しかったのです。

 

そして通いだしたイラストスクール。

 

他の受講者はアーティスティックなおしゃれさん、もしくはもの静かだけどこだわりがある子たちという印象で、

「友達できそうにないな・・・」と感じたのを覚えています。

 

初日は講師の方からイラストレーターという職業についての内容や現状の説明がありました。

「イラストは芸術とちがってクライアントありき、近年は不況で広告費がかけられないためイラストのギャラも下がっている」のような内容だったと思います。

 

もともと「イラストレーターになりたい!」と意気込んで入ったわけでもないのですが、イラストレーターを取り巻く環境を聞いて

イラストレーター=素材屋だよな。今は写真加工が簡単にできる点でも、中途半端なイラストの需要は減ってるだろうな。多くの人の目に触れる広告出版関係のイラストレーターだけど、実際の世界は狭いんだな。私にはちょっと面白くないな。てか、イラストを入れるのって広告でも出版でも編集の最後のほうだからめっちゃ川下だよな。こういうのって川下になるほどスケジュールがタイトになってキツいんだよな・・。」

と、憧れどころか

イラストレーターって、(私にとっては)仕事としてはおいしくないと思う」

という結論がでてしまいました。

 

毎回の授業は、課題がでて(でない週もありました)、各自の課題をみんなの前で講師が講評するというスタイルでした。

初回の課題講評のとき、一面が貼り付けた受講者の作品でいっぱいのホワイトボードを見て、

「私が描いた絵以外のどの絵も、めっちゃ主張が伝わってくる気がする!!」

とおどろきました。

 

主張といっても具体的なメッセージではなく、「見て!!」という圧力というか。

 

落書きしか描いたことがない私にとっては衝撃の出来事でした。

 

「イラストなめてた・・・」と思った瞬間でした。

 

あと凹んだ思い出としては(笑)、クロッキーの授業があったときにどうしてもうまく描けなくて、その日の講師の方に「どうやったら描けますか?」と聞いてみたのですが、

「見たまんま、描いてください」

とだけ言われました。

 

私はその言葉を聞いて

 

そりゃそーだけど、その見方がわからねえんだよ・・・。

やっぱセンスないよな・・そもそも私空間認知能力が異様に低いし・・・。

 

と凹みました。

 

そして、「当然のことを言われて凹むんだから、やっぱりわたしにとって絵を描くことはその程度のことなんだ・・・」

とさらに凹みました。←めんどくさいな

 

講師の原画を観ても他のスクール生の作品を観ても、初回に感じた圧力以外は何も感じることがなく、密かに期待していた「私もこんな絵が描きたい!」というモノは湧き上がりませんでした。

 

私なんて・・とさえ思えず、「へーすごいね。(こんな手間ひまかかることをして)」という思いしかでてこない。

 

一括で支払った受講料はもったいなかったですが、これ以上大阪から京都に通う時間も交通費も私には無駄だと感じたので、スクールにいくのは途中でやめてしまいました。

 

 

続きます。